杉山登志郎によって開発された,特にフラッシュバックの軽減,治療に焦点化した簡易トラウマ処理技法。向精神薬の極少量処方および神田橋処方に伴って,パルサーによる刺激での処理を試みる。複雑性PTSDや発達性トラウマ,解離を伴うPTSDなどに効果があると想定されている。より多くの効果研究が待ち望まれる(RCT研究は杉山の1例に留まっている)。
参考文献としては,杉山登志郎(著)(2021).「テキストブックTSプロトコール 子ども虐待と複雑性PTSDへの簡易処理技法」日本評論社(電子書籍,紙の本とも約2200円),杉山登志郎(著)(2023).「TSプロトコールの臨床 解離性同一性障害,発達障害,小トラウマ症例への治療」日本評論社(電子書籍,紙の本ともに約2200円)